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母の存在

父が末期癌で入院しても、私は仕事もあるし週に2日ほどしかしか帰れず。
妹は地元金沢にいるけど、子供が2人、うち1人は受験生で看護師と不規則なので、
思っているほど父のそばにいることができず、
父を1人にさせることが多く、どうにもできずにいたとき。

父の姉は2人いるけど、病の重さを理解していなくて全然来ないし、
ここは頼るのは残りこの人しかいないかと声をかけてみた。

です。

母は私が11歳の時に実家と折り合いが悪く家を出ていて、
その後、20歳頃までは父と妹と4人で外で過ごすことはあったけど、
結局、父が実家を出る決断(母を選ぶ)ができずに別居25年の末に離婚しています。

特に叔母との折り合いが悪かった(みんなそうなのです・・・)ので、
叔母が父の病院に出入りしていれば絶対に来なかったのだけど、
それがないと知り、来てくれました。

入院していて、父がこんなにも嬉しい顔をするなんて!と思うほど、
母が来たとき、過去になく一番、特別に嬉しい顔をしました。
誘って良かったと本当に思いました。

それからも、何度も母は来てくれます。
そして、私や妹が行けない時、父が1人で寂しいと言っているから、
とお願いした時も、1人で病院へ行ってくれました。

かつては、大っ嫌いで、できる限り避けてきたけど、
これほどまでに母に対して、感謝の気持ちを抱いたことはないと思う。

父の病気がきっかけで、私の環境や気持ちが勝手に良い方向に変化してきています。
なんて不思議なことでしょう。私にとっては、この変化はすごいことです。

これから、今までできなかった分の親孝行をしようと、
病院の近くで、見上げた空から差し込む光を見ながら、心に誓いました。

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