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覚悟をする

父が12月に入院してから、年末年始や休みを捻出して
週に1度は必ず金沢へ帰ってきています。

私は飛行機に乗るのが何より大好きなので、どんなに天候が悪くても
飛行機で帰省し、それが唯一、切り替えられるというか、
多少の旅気分を味わえています。


今年は幸いにも、雪で欠航になった日に一度も遭遇せず、
全日、飛行機帰省ができています。

東京にいる時間は、父のことが気になって、早く金沢へ帰りたいと
毎週、そんな気持ちで過ごしています。

そんな中、金沢へ帰り、病院の先生からたびたび「お話が・・・」と呼ばれます。

1、2回目の時は本人(父)、妹、私の3人で”本人も聞くんだ!”と
驚いたものですが、なんせ、本人は3年前から癌を背負っていたので、
受け入れているというか、諦めてはいないものの、
やれる治療があるなら頑張りたいと言っていました。

それによって、抗がん剤治療も始めたりしましたが、
状態はどんどん悪くなり、昨日、先生にまたまた呼ばれました。

抗がん剤治療が効果なく、もって3月。と。
みるみる喋れなくなるしやせ細り、意識も薄く、しんどそう。

正直、こんな辛い思いをさせるなら、早く楽に行かせてあげたい、
と思う反面、意識なくてもどんな状態でも良いから、
1日でも長く生きていてほしいとわがままに思ってしまうのです。

とはいえ、妹は息子の受験日が迫っていて、
万が一にも父をお見送りする日が受験に重なったらどうしようとか、
お見送りするための準備をしておかないといけないとか、
現実はリアルです。
言ってはいけないけど、父はそれらの都合を考えてタイミングを見計らって
くれていることは何となくわかります。

でも母だけは、楽観的に「考えても仕方ないから寿司でも食べよ!」
と言って、お寿司を買って病院へもってきてくれて。。。

底抜けに明るい母に救われる日々です。
それでも、迫る日に備えて、覚悟をしないといけないのでしょう。
このまましばらく金沢で過ごしたいと思いつつも、
仕事をしないと治療費も払わなければならないし、
休めないので、東京へ戻ってきました。

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